子宮頸部円錐切除術とは
子宮頸部の異常部分を円錐状に切除する手術です
子宮頸部円錐切除術とは、精密検査で発見された子宮頸部の異常部分を円錐状に切除する手術です。中等度異形成(CIN2)が長期にわたって蔓延する場合や、高度異形成+上皮内がん(CIN3)の場合などに行われます。また、微小浸潤扁平上皮がんに対しても行われる場合があります。子宮頸部の一部分を切除するだけなので、妊娠・出産にほとんど影響をおよぼさないため、妊娠(子宮温存)をご希望の患者様にはこの手術がファーストチョイスとなります。
(あおいレディースクリニックの斜め前にある蒼生病院にて手術を行います。)
検査目的で行う場合もあります
子宮頸部円錐切除術は、治療のためだけでなく、検査目的で行われる場合もあります。細胞診で中等度異形成(CIN2)、または高度異形成+上皮内がん(CIN3)が疑われるが、コルポスコピー診や組織検査だけでは診断が下せない場合などには、より詳しく病変を調べるために、疑わしい部分を切除して病変を確認します。
入院は2泊3日・手術時間は10~15分程度です
子宮頸部円錐切除術を行う際の入院期間は、通常、2泊3日です。また、手術時間は10~15分程度(麻酔時間を含めると40分から1時間程度)で、短時間で終えることができます。
半導体レーザーを用いた子宮頸部円錐切除術
出血量が少ない・再発リスクが低い半導体レーザーによる手術
子宮頸部円錐切除術は、提携する蒼生病院の手術室にて行いますが、その際には半導体レーザーを用いて子宮頸部の異常部分を切除します。半導体レーザーには、メスや電気メスと比べて出血量が少ないほか、病変のまわりの組織を蒸散するため、再発のリスクを低減させることができるなどのメリットがあります。また、異常部分を切除すると同時に、組織を採取することができるため、病変の状態を詳細に把握することもできます。
知識・経験豊富な医師が手術を行います
出馬クリニックの出馬院長は、大学病院で勤務している時から子宮頸部異形成の治療に携わっており、現在も専門施設で精密検査を担当しています。また、子宮頸部円錐切除術も1000症例以上携わってきました。知識・経験が豊富な医師が手術を行うだけでなく、診察・検査・手術・術後の検診まで一貫して診させて頂きますのでご安心ください。
(あおいレディースクリニックの斜め前にある蒼生病院にて手術を行います。)
その他の治療方法
レーザー蒸散術
病変の範囲が広いなど、子宮頸部円錐切除術が最適でない患者様に対しては、レーザーを用いて病変部を焼き、蒸散する「レーザー蒸散術」を行う場合もあります。通常、高度異形成(CIN3)まで進行した場合などには、子宮頸部切除術が選択されますが、病変が広範囲におよぶ場合には、円錐切除術では組織を取り過ぎてしまうことがあるため、レーザー蒸散術を選択するケースがあります。ただし、レーザー蒸散術には、病変の状態を把握するために必要な組織が採取できないというデメリットもあります。
手術費用
手術費用は患者様によって異なるため、ご来院時に詳しくご説明させて頂きます。手術前には詳しい内容と費用をお伝えし、ご理解・ご納得頂いてから実施しますのでご安心ください。